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2019年5月 3日 (金)

最新オーダー:チェロ演奏台再び

ヤンシーです。(・∀・)
今回のオーダーは、チェロ演奏台。
以前に1度、製作したことがあります。
前回のチェロ演奏台ブログ記事からの、
今回のオーダーとなりました。
お客様は呉市在住O様。ウチの実家近くにお住まいです。
前回のご注文は、ピアニストの方から同伴者用の台という
ご注文でしたが、O様は生粋のチェリスト。

チェロ演奏台

作った台がどのように鳴るのか確認出来ました。
そして今回は色々とマイナーチェンジしています。

その1:エンドピンストッパー
前回は金属のワッシャー(座金)を使いましたが、
今回はギターの弦を支えるパーツとして
絶大な威力を発揮するTUSQ(人口象牙)のブリッジピンを使用。

Rt_51523_01 Dsc_1562c

TUSQは振動伝達効率が高く、チェロの響きを余すことなく
台に伝えてくれるはず。
もし割れた場合は交換が出来るようにしました。

その2:運びやすさ
前回は台ユニットと共鳴ユニットを丁番で固定、
折りたたんで運ぶようにしましたが、この台は結構な重さです。
女性が運ぶにはきついです。
それであえて固定せず、分割のまま別々に運べるようにしました。
フックを付けて、使う場合は両方が動かないようにしました。

Dsc_1571c

その3:振動板の厚み
前回は4mm厚のスプルース合板を使いましたが、
今回はより振動しやすい2.5mm厚のスプルース合板にしました。
前回の製作で、薄くしても強度上問題ないと分かったので
変更出来ました。

以上の変更で、前回より音響特性は向上したはずです。
残念なのは基準となる前回の音が聴けていない事。(^_^;
そして今回実際音を聴いてみると、思った以上に鳴るようです。
鳴り方は、3か所のエンドピンストッパーの位置で変わります。
一番鳴る振動板中央付近では鳴りすぎる感じで、
リバーブのような残響が付きます。
スピーカーの振動板としてはこれはNGな特性ですが、
楽器としては良かったり悪かったり。
演奏曲によりけり、ですかね。
エンドピンストッパーが中央から遠ざかるにつれて、
鳴りは小さくなります。
演奏する会場や好みによって位置を変えて
演奏して貰えば良さそうです。
O様からもいい感じで鳴ってくれると後日連絡頂きました。
でもこれから鳴らし込めばさらに良くなるはずです。
これからが楽しみですね。( ^ω^ )

チェロ演奏台

オーダー家具については、コチラをご覧下さい。

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